インドで日本向けの服をつくっている、フリーランス・デザイナーのマスズミユ
キさんにお話をうかがいました。

インドでデザイナーとして活動することになった経緯をお聞かせください。

日本にいるときは、アパレルメーカーでインド生産の輸入担当のデザイナー
をしていました。
そのころから、インドには、出張ベースでよく来ていたんですが、インドの布が
作られているところを見てみたくて、インドに３ヶ月ホームステイしたことが
あったんです。
そのときに、インドにある日系の会社の方から、声をかけていただきまして。

転職したことで、お仕事の内容は変わりましたか？

うーん。
日本にいたとき勤めていたのは、
インドで作った服を日本に輸入する、日本にある日本の会社。
今は、
インドで作った服を日本に輸出する、インドにある日本の会社。
私の仕事は、どちらにしてもデザイナーです。
ですから、私のやっていることは、日本にいるときと同じといえば同じですね。
でも、10年近くインドの方達と一緒にお仕事をしてきて、より生産者に近いところ、
生産地に身をおいてやってみることで得られるものはやはりあります。
そういう意味では、インドにいることは有意義です。

具体的に、どのような製品を作っていらっしゃるのでしょうか。

完全に日本市場向けにデザインしている商品ですので、日本でも違和感なく着て
いただけると思います。

日本では、どこで買えるんですか？

ええと、セレクトショップなど…ですね。

え、それはたとえば？

それは、差しつかえが…（笑）

ですよねー。…でも、こっそり教えてください。

たとえばですね…ごにょごにょ…ごにょごにょ…

有名店ばかりじゃないですか。
それを、今回は一体どうして、フリマで出していただけるのでしょうか？

年間200～300デザインを企画してその一部を商品化しているんですが、
どうしても、余りって出ちゃうんですよね。
でも、あくまでもこれは日本向けにデザインしてるものなので、
インドの人には需要がないんです。
ムンバイの自宅で何度か、日本の方に声をかけてガレージセールみたいなもの
をしてたんですけど、
お手頃な値段で出していたので、クチコミで30～40人くらいまで広がり、セール会場
さながらの大混雑でした。

なるほど、では今回も、そのお手頃な値段で出していただけるんですよね？

あ、はい。（笑）

フリマにおいでいただける来場者の皆様に、メッセージをお願いします。

どれも、インドでは手に入らないものばかりです。
インドの素材のやさしさを感じつつ、
日本で売っているようなお洋服のショッピングを楽しんでください。