投稿日:2012年02月16日
最終更新日:2012年08月10日
TeamDFMインタビュー「people treeさん」
人気のお店people treeさんにインタビューしてきました!
うらべの拙いヒンディーに常に笑顔で答えてくれるオーナー ORIJIT SENさん。
自分の好きなものをつくりたい。発信したい。そんな大人の遊び場のようなオフィスに潜入してきました〜。
うらべあづき(以下:うらべ):今回は参加ありがとうございます。早速ですが、people treeさんの作られる服のデザインってどこから来ているんですか?
ORIJIT SENさん(以下Senさん):「今の生活ってどうなの?(aaj ka Life kya hai?)」これがコンセプトだね。世の中はどんどん変わって行く。便利にはなったけど、何かを失ってる。
そんな中で、私はインドの文化、手工業を尊敬しているんだ。
うらべ:今の生活、ですか。深いですね。
Senさん:1960~70年代にインドはソーシャリズムが生まれた。
マルキシズム、マハートマ・ガンジーや、ネヘルー、そんな彼等が改革を押し進めた。
それは発展という名の下では喜ばしいことだが、その影で忘れらているものがある。
判りやすい例だとビニールの買い物袋は便利だが、処分に困るだろう?昔のインドは紙袋や麻袋だったんだ。
我々の最初の商品は紙袋でね。インドの新聞紙の。でも、そのままだとつまらない。それをオシャレにデザインし直して売ったのが始まりなんだ。
うらべ:そうだったんですか。
Senさん: 良い文化はなくしちゃいけない。思い出さないといけない。でも、昔のものをそのまま持って来てもダメだと思う。私は、みんなが忘れかかった「それ」に新しいテイストを加えて新しいものを作りたいんだ。
うらべ:古いものと新しいものの融合ですね。
Senさん:そう。ナイキを着ている若い子達が我々の服も同じ様に着てくれている。オシャレでクールだという理由でね。でもそれこそが我々の狙いだ。「思い出せ」「忘れちゃダメだ」ってね。
インドの魂、インドのパワーを彼等にも再確認してほしいんだ。
我々はラジャスターンのブロックプリント職人たちとも仕事をしている。そして、その伝統的な手工業が、今のデザインと融合して、それがかっこいいと、ステキだと言って人が集まってくる。いろんな人が集まって枝葉を広げる。これがpeople treeの名前の由来だよ。
うらべ:すごい。そういった意味だったんですね。
うらべ:people treeさんはいつから始められたんですか?
Senさん:22年前からだね。
うらべ:22年もの間、色々あったと思いますが、一番良かったことや、悪かった事の思い出は?
Senさん: 22年間、自分の心から好きなやりたい仕事をできて、家族もいて、それが最高だと思ってる。好きな事をさせてもらっている私は好運だよ。
うーん、一番キツかったことかぁ….難しいなぁ。
うらべ:答えが難しい。それも答えだと思います。では、HKVにはいつからお店を?
Senさん:2年前からかな。
うらべ:数年前はここらへんはこんなに栄えてなかったと記憶していますが。
Senさん:1980年頃はここらはいくつかのレストラン、デザイン事務所、ブティックだけだったね。
90年代にはいって一回目のブームが来て、お店がたくさんできてきた。そのあと、また静かになって、数年前からまた盛り上がって来たね。今はセカンドムーブメントが来ているのかもね(笑)
うらべ: デリーフリマについてどうお考えですか?
Senさん:とてもいいアイデアだと思っているよ。いろんな人たちが集まってやるのはいい事だ。場所もいい。
うらべ:何を出していただけますか?予定としては。
Senさん:置物とか小物。あと、新作も出すよ。
うらべ:わぁ、それは楽しみ。期待しています。ありがとうございました。
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people treeさんお店情報
住所
22/ A Hauz Khas Village
CPにもあります。8 Regal Building,Sansad Marg,Connaught Place
電話
(91)11-26513193
web
http://peopletreeonline.com/