投稿日:2012年01月10日
最終更新日:2012年08月10日
うらべあづきのだらだらHauzKhasさんぽ。 [遺跡巡り]編
Hauz Khasといえば、デリー在住邦人にとって「おしゃれなお店やレストランがある、東京なら下北沢か裏原宿かってカンジのトコ」といった印象が強いですね。いや、うらべもそうでしたがw その奥に建つ、遺跡をまったりとご案内しましょう。
そもそも地名の、Hauz Khas (हौज़ ख़ास) ですが、 アラビア語由来で、Hauz=池、貯水池。Khas=特別な、ロイヤルな。といった意味みたいです。要は王様が作った人口の貯水池ですね。
いまある形を作った人は
フィーローズ=シャー=トゥグルク王(在位:1351年-1388年)
えートゥグラク朝(1320年- 1413年)ってのがありまして、フィローズさんは3代目。この時代に北インドを支配したイスラム系王朝です。
最初にアラーウッディーン・キルジー王(在位1296年–1316年)がこの地に貯水池を作り、フィローズさんがリフォームしたカンジになります。
フィローズさんの活躍した時代(在位:1351年-1388年)は日本だと室町時代(1368に足利義満が3代将軍になる。金閣寺ができたのが1397)。彼は新しい都市の建設や灌漑などを作ったりして、名君で名高い王様でした。で、王位を息子に譲り、80歳でその生涯を終えています。
そのあと、内外の権力争いにより陥落し、トゥグラク朝は終~了~。ムガル朝が誕生します。ラール・キラー(1648完成)、アグラのタージマハル(1653完成)を作ったのはムガル朝5代目のシャー・ジャハーン。って、コトは、この遺跡はタージマハルよりも250年以上前にできたワケですね。
さて、さっそく入ってみましょう。
ちなみに、日暮れで閉門です。日中にきましょうね!
こちらがフィローズさんのご自宅。
今はご本人様が眠る墓所となっています。欄間に残る星形の透かし模様がうつくしいです。
手前のドームがフィローズさんの墓所。で、その奥にあるのが神学校。教育にかなり力入れてたみたいですね。
で、見下ろせば広大な貯水池!ここがあのデリーかって位静かで穏やかな時間が流れています。
でまぁ、こういった隠れ家的な場所ですので、気の置けない友人とまったりするにもいいですね。
中は入り組んでて、薄暗いです。柵などという無粋なものはなく、存分に景色が楽しめます。が、落ちても自己責任なので注意してね!
うらべの個人的おすすめ→
ペットボトルに緑茶を用意。古新聞を敷物に、「太巻」さんの太巻きを購入し、ここに座ってぼんやりと食べる。最高っす!
フィローズさんから見ると、「何してんだこの異国人は( ̄Д ̄;)」ってカンジでしょうが、まぁキニシナイ☆
あ、でも飲酒だけはダメよ。インドだからwwwww敷地内にはゴミ箱もちゃんとあるので帰りは手ぶらで帰れます。
でもって、近所のオシャレなお店や、古書をながめて、帰りは散歩道を抜けて帰る。約30分くらいかな。IITの正門の近くに出ます(SDAマーケットの横)。
まぁ、こんなゆる〜い休日もわるくないでしょ?みなさまもお試しあれ(´∀`)